投資初心者だった私が「おまかせ運用」をやめ、オルカン中心へ変えた理由
私は現在、オルカンを資産形成の中心にしながら、NASDAQ100をサテライトとして保有しています。
しかし、最初から自分で投資商品を比較し、現在の方針を決めていたわけではありません。
投資を始めた当初は、
- SBI証券の診断サービスで提案された投資信託
- 運用を自動で任せられるROBOPRO
- 銀行口座に残したままの現金
という形で資産を持っていました。
具体的には、NISA口座で月約1万5,000円、NISAとは別にROBOPROへ月1万円を積み立て、合計で月約2万5,000円を運用していました。
投資を始めたこと自体は、現在でもよかったと思っています。
一方で、当時の私は、
NISA口座で何かを買い、運用を専門家やサービスへ任せれば、それで十分
と考えていました。
その後、投資対象、手数料、リスク、資産配分について調べる中で、自分が何を保有しているのかを十分理解していなかったことに気づきました。
そこで、おまかせ運用をやめ、現金として貯めていた資金の一部をオルカンへ投資しました。
この記事では、投資初心者だった私が、少額のおまかせ運用からオルカン中心の方針へ変えた経緯を紹介します。
- 最初は「何か始めること」を優先した
- SBI証券の診断で「ウサギセット」を選んだ
- ROBOPROにも月1万円を積み立てていた
- 資産の大部分は現金のままだった
- 「NISAを使うこと」と「良い商品を選ぶこと」は別だった
- おまかせ運用を見直した理由
- 「ウサギセット」を手数料だけで否定しない
- オルカンを選んだ理由
- 約400万円を投資するまでに確認したこと
- 一括投資を選んだ理由
- 400万円を投資したことを成功談にしない
- 投資を始めた当時の自分を否定しない
- ROBOPROを利用した経験から学んだこと
- 「おまかせ」が悪いのではなく、理解せずに任せていたことが問題だった
- 現在はオルカンをコア、NASDAQ100をサテライトにしている
- 投資初心者だった頃から変わったこと
- これから投資を始める人へ伝えたいこと
- まとめ:少額のおまかせ運用も、現在の方針を作る経験になった
最初は「何か始めること」を優先した
投資を始めた当初は、投資信託の違いをほとんど理解していませんでした。
分かっていたのは、
- 預金だけでは資産が増えにくい
- NISAを使うと運用益が非課税になる
- 若いうちから始めた方が、長期間運用できる
- 少額からでも積み立てられる
という基本的なことだけです。
どの商品を選べばよいか分からなかったため、金融機関が用意した診断やおまかせサービスを利用しました。
自分ですべてを決めるより、質問へ回答し、提案された商品を買う方が簡単に感じたからです。
当時は、投資商品を自分で比較することより、
まず投資を始め、積み立てを続けること
を優先していました。
初心者にとって、最初の一歩を踏み出す方法としては悪くなかったと思います。
SBI証券の診断で「ウサギセット」を選んだ
当時、SBI証券の診断サービスで表示された提案の中から、通称「戦うサムライ ウサギセット」を選びました。
画面には、国内株式へ投資する複数の投資信託が表示されていました。
※画像は当時の表示内容です。現在の商品、信託報酬、運用実績、サービス内容とは異なる可能性があります。

その中には、
- 日経平均株価への連動を目指すインデックスファンド
- 国内の情報通信・電機関連企業へ投資するテーマ型ファンド
- 日本の成長企業へ投資するアクティブファンド
などが含まれていました。
当時は、それぞれの違いを細かく調べていませんでした。
「日本の未来へ投資する」という説明や、診断結果として表示されたことに安心し、そのまま月約1万5,000円の積み立てを始めました。
ROBOPROにも月1万円を積み立てていた
NISA口座とは別に、ROBOPROへ月1万円を積み立てていました。
ROBOPROは、AIを活用しながら複数の資産へ配分し、状況に応じて運用内容を変更するサービスです。
自分で資産配分を考えなくても、運用を任せられる点に魅力を感じました。
当時の私は、
投資の知識が少ないなら、専門的なサービスへ任せる方が安心なのではないか
と考えていました。
そのため、
- NISA:約1万5,000円
- ROBOPRO:約1万円
の合計約2万5,000円を毎月運用していました。
ただし、NISAで月2万5,000円を積み立てていたわけではありません。
ROBOPROはNISA口座とは別に利用していました。
資産の大部分は現金のままだった
毎月約2万5,000円を運用していた一方で、資産の大部分は銀行預金として持っていました。
当時は、会社員として働き始めてから貯めた現金が増えていましたが、そのお金を何に使うか、どの程度投資へ回すかを決めていませんでした。
その結果、
- 毎月少額を積み立てる
- 残りは現金として貯める
- 資産全体の配分は考えない
という状態になっていました。
現金で貯めていた期間が無駄だったとは思いません。
現金があったからこそ、
- 予想外の出費へ対応できた
- 投資を焦らず始められた
- 後からまとまった金額を運用へ回せた
という面があります。
問題だったのは、現金を持っていたことではなく、
生活に必要な現金はいくらか、残りをどう運用するかを決めていなかったこと
でした。
「NISAを使うこと」と「良い商品を選ぶこと」は別だった
投資を始めた頃は、NISA口座を使っているだけで、十分に効率的な資産形成ができているように感じていました。
しかし、NISAは投資商品そのものではありません。
NISA口座で得られる主な利点は、条件を満たした運用益や分配金が非課税になることです。
実際にどのような運用結果になるかは、口座の中で何を買うかによって変わります。
同じNISA口座でも、
- 国内株式へ投資するファンド
- 全世界株式へ投資するファンド
- 米国株式へ投資するファンド
- 債券を含むバランスファンド
- 特定分野へ集中するテーマ型ファンド
- アクティブファンド
など、内容は大きく異なります。
手数料も、値動きも、投資対象も同じではありません。
そこで私は、
NISAを使っているかどうかだけでなく、何を保有しているかを理解する必要がある
と考えるようになりました。
おまかせ運用を見直した理由
私がおまかせ運用をやめた理由は、サービス自体が悪いと思ったからではありません。
おまかせ運用には、
- 初心者でも始めやすい
- 商品選びの負担を減らせる
- 資産配分の管理を任せられる
- 感情的な売買を抑えやすい
といった利点があります。
その代わり、自分で低コストの投資信託を保有する場合と比べて、サービスの利用料や運用コストが高くなることがあります。
また、運用内容を任せるため、
- なぜその資産を持っているのか
- どの程度のリスクがあるのか
- いつ資産配分が変わるのか
- 自分の目標に合っているのか
を、自分で把握しにくい場合があります。
投資について調べるうちに、私は複雑な運用よりも、
広く分散された低コストの株式インデックスファンドを長期間保有する
という方法を選びたいと考えるようになりました。
そのため、運用を任せるための費用を払い続けるより、自分で方針を決めることにしました。
「ウサギセット」を手数料だけで否定しない
以前の文章では、ウサギセットを「手数料の高い商品」として一括りにしていました。
しかし、これは正確ではありません。
セットには、比較的低コストのインデックスファンドも含まれていました。
一方で、テーマ型ファンドやアクティブファンドなど、インデックスファンドより信託報酬が高くなる商品も含まれていました。
私が見直した本当の理由は、単純に手数料が高かったからではありません。
- 日本株へ偏っていた
- 複数の商品を管理する必要があった
- 自分で中身を理解せずに選んでいた
- 世界全体へ分散したいという方針と合わなくなった
- 長期間続ける商品として、自分が納得できていなかった
ことが理由です。
投資信託を選ぶ際は、手数料だけでなく、
- 何へ投資しているか
- どの指数や方針に基づいて運用するか
- どの程度集中しているか
- 自分の資産全体でどの役割を持つか
まで確認する必要があります。
オルカンを選んだ理由
おまかせ運用を見直した後、資産形成の中心として選んだのが、eMAXIS Slim 全世界株式、通称オルカンです。
オルカンを選んだ主な理由は、
- 日本を含む世界各国の株式へ分散できる
- 低コストで長期保有しやすい
- 国や業種の将来を自分で予測しなくてよい
- 時価総額の変化に応じて構成が調整される
- 1本で幅広い株式へ投資できる
ことです。
私は、どの国や企業が今後何十年も成長を続けるかを正確に予測できません。
そのため、特定の国やテーマだけへ集中するより、世界全体へ分散する方が、自分の性格と運用期間に合っていると判断しました。
もちろん、オルカンにも元本割れの可能性があります。
世界中へ分散していても、株式市場全体が下落すれば、評価額は大きく下がります。
オルカンは安全な預金ではありません。
それでも、長期的な資産形成の中心として、自分が理解しやすく、継続しやすい商品だと考えています。
約400万円を投資するまでに確認したこと
投資方針を見直した後、現金として持っていた資金のうち、約400万円をオルカンへ投資しました。
それ以前の積立分などと合わせ、NISA口座の累計買付額は約430万円になりました。
ただし、約400万円を投資したからといって、同じ行動がすべての人に適しているわけではありません。
投資前には、
- 当面の生活費
- 近い将来に使う予定のお金
- 予想外の出費へ備える現金
- 車や家電などの購入予定
- 相場が下落しても保有を続けられるか
- 自分の収入が今後も続くか
を確認しました。
投資信託は、必要なときに必ず利益が出ているとは限りません。
購入直後に相場が下落し、数十万円、場合によっては100万円以上の含み損になる可能性もあります。
そのため、
預金より期待リターンが高そうだから、現金をすべて投資する
という考えではありません。
生活に必要な現金を残し、長期間使う予定のない資金を運用へ回しました。
一括投資を選んだ理由
まとまった資金を投資する方法には、
- 一度に投資する
- 数か月から数年に分けて投資する
という選択肢があります。
一度に投資すれば、早い段階から資金を市場へ置けます。
一方で、購入直後に大きく下落した場合は、含み損も大きくなります。
分割して投資すれば、購入時期を分散できます。
ただし、相場が上昇し続けた場合、現金で待機している分は値上がりの恩恵を受けられません。
どちらが結果的に有利になるかは、投資した後でなければ分かりません。
私は、
- 運用期間を長く取れる
- 当面使わない資金だった
- 下落してもすぐに売らないつもりだった
- 投資後も一定の現金を残せた
ことから、まとまった金額を投資しました。
ただし、購入直後の下落が精神的に耐えられない場合は、分割投資の方が続けやすいこともあります。
投資方法は、期待リターンだけでなく、自分が継続できるかで決める必要があります。
400万円を投資したことを成功談にしない
まとまった金額を投資した直後に相場が上昇すれば、判断が正しかったように感じます。
反対に、直後に暴落すれば、失敗したように感じるかもしれません。
しかし、私は20年以上の長期保有を前提にしています。
数日や数か月の値動きだけで、投資判断の正否は決められません。
今回の判断が本当に自分に合っていたかは、
- 下落時にも売らずに保有できたか
- 毎月の積み立てを続けられたか
- 生活費が不足しなかったか
- 長期的に資産形成へ役立ったか
を振り返って判断することになります。
約400万円を投資したこと自体が、資産形成の成功ではありません。
重要なのは、
自分で決めた方針を、生活を壊さずに長期間続けられるか
だと思っています。
投資を始めた当時の自分を否定しない
以前は、おまかせ運用を利用していた時期を「黒歴史」のように考えていました。
しかし現在は、最初に少額から始めた経験にも意味があったと思っています。
実際に投資したことで、
- 基準価額が変動すること
- 含み益と含み損が発生すること
- 投資信託ごとに中身が違うこと
- 手数料が長期運用へ影響すること
- 自分が値下がりへどう反応するか
を学べました。
最初から完璧な商品を選べなくても、始めた後に調べ、必要に応じて方針を変えることはできます。
ただし、商品を頻繁に乗り換えると、
- 売却時の税金
- 非課税枠の扱い
- 相場から離れる期間
- 手続きの手間
- 判断を繰り返すストレス
が発生する場合があります。
そのため、何となく乗り換えるのではなく、今後も続けられる方針かどうかを考えたうえで変更しました。
ROBOPROを利用した経験から学んだこと
ROBOPROを利用したことで、資産運用を自動化するサービスの利点も知りました。
自分で売買や資産配分を考えなくても、運用を続けられるのは便利です。
投資について考える時間を減らしたい人や、資産配分の管理を任せたい人には、選択肢の一つになると思います。
一方で、私の場合は、
- 株式中心で長期間運用したい
- オルカンを中心にしたい
- 運用内容を自分で把握したい
- 継続的なコストを抑えたい
という方針が固まりました。
そのため、サービスの内容が悪いからやめたのではなく、
自分で運用方針を決めるようになり、サービスへ任せる必要が小さくなった
ことから利用を終了しました。
サービスへ料金を払う価値があるかは、利用者によって異なります。
「おまかせ」が悪いのではなく、理解せずに任せていたことが問題だった
投資初心者にとって、すべてを自分で判断するのは簡単ではありません。
専門家、診断サービス、ロボアドバイザーなどの助けを借りること自体は悪くありません。
私が反省したのは、おまかせサービスを使ったことではなく、
- 何へ投資しているか
- どのくらい費用がかかるか
- どの程度の値下がりがあり得るか
- 自分の目標と合っているか
を確認せずに、安心していたことです。
誰かへ任せる場合でも、最終的に自分のお金がどのように運用されるのかは確認する必要があります。
逆に、自分で商品を選んだからといって、必ず正しい判断になるわけでもありません。
大切なのは、
誰が選んだ商品かではなく、自分が内容とリスクを理解し、納得して保有できるか
だと思います。
現在はオルカンをコア、NASDAQ100をサテライトにしている
オルカンへ約400万円を投資した後、私はNASDAQ100にもまとまった金額を投資しました。
一時期はNASDAQ100を資産形成の中心にしようと考えたこともあります。
しかし現在は、
- オルカンをコア
- NASDAQ100をサテライト
として保有する方針です。
NASDAQ100には、米国の大型テクノロジー企業などの成長へ投資できる魅力があります。
一方で、特定の国や業種へ偏りやすく、オルカンより値動きが大きくなる可能性があります。
そのため、資産形成の中心はオルカンとし、NASDAQ100は自分が許容できる範囲で保有します。
投資を始めた頃のように、診断結果へそのまま従うのではなく、自分の資産全体での役割を考えて保有するようになりました。
投資初心者だった頃から変わったこと
おまかせ運用をしていた頃と現在では、商品の選び方が変わりました。
以前は、
どの商品が将来一番増えそうか
を中心に考えていました。
現在は、
- 投資対象を理解できるか
- 費用を把握できるか
- 暴落時にも保有できるか
- 自分の目標まで続けられるか
- 資産全体で偏りすぎていないか
- 現金を十分に残しているか
を確認します。
最も高いリターンが期待できる商品を当てることより、
自分が途中で投資をやめない仕組みを作ること
の方が重要だと考えるようになりました。
これから投資を始める人へ伝えたいこと
投資を始める際、最初から完璧な商品を選ぶ必要はないと思います。
ただし、最低限確認したいことがあります。
NISAは投資商品ではない
NISAを使えば自動的に利益が出るわけではありません。
口座の中で何を買うかによって、リスクと結果は変わります。
手数料だけで判断しない
低コストは重要ですが、投資対象や運用方針が自分に合っているかも確認します。
おまかせ運用には料金を払う理由がある
運用を任せられる代わりに費用がかかります。
そのサービスが自分に必要かを考えます。
現金をすべて投資しない
生活費や近い将来に必要なお金まで投資すると、下落時に売却する可能性があります。
まとまった金額を急いで投資しない
一括投資が向いている人もいれば、分割した方が続けやすい人もいます。
自分の資産と精神的な負担を考えて決めます。
自分が何を持っているか説明できる状態にする
商品の細かな構成銘柄をすべて覚える必要はありません。
少なくとも、どの国や資産へ投資し、どの程度のリスクがあるかは確認します。
まとめ:少額のおまかせ運用も、現在の方針を作る経験になった
私は投資を始めた当初、SBI証券の診断で提案された商品へ月約1万5,000円、ROBOPROへ月1万円を積み立てていました。
資産の大半は現金で持ち、全体の資産配分はほとんど考えていませんでした。
その後、投資対象、手数料、分散、リスクについて調べ、
- おまかせ運用をやめる
- 生活に必要な現金を確認する
- 約400万円をオルカンへ投資する
- オルカンを資産形成の中心にする
- NASDAQ100はサテライトとして保有する
という現在の方針へ変わりました。
以前のおまかせ運用が、すべて無駄だったとは思いません。
少額でも実際に投資したことで、自分の知識が足りないことに気づけました。
大切なのは、
最初から完璧な投資をすることではなく、分からないまま放置せず、学びながら自分に合う方針を作ること
だと思います。
NISAを使っているから安心。
AIや専門家に任せているから安心。
低コストの商品だから安心。
どれか一つだけで判断せず、投資先の中身、費用、リスク、自分の目的を確認する必要があります。
私は今後も、オルカンを中心に積み立てながら、自分の生活と許容できるリスクに合わせて資産形成を続けます。
免責事項
この記事は、筆者個人の投資経験と考えをまとめたものです。特定の金融商品、証券会社、ロボアドバイザー、投資方法を推奨または否定するものではありません。投資信託などの金融商品には価格変動、為替変動、信用、流動性などのリスクがあり、元本は保証されません。手数料や商品内容は変更される場合があります。購入前には最新の目論見書や公式情報を確認し、最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。


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