私はカローラツーリングを新車で購入した際、車両代のすべてを一括払いにはせず、約200万円のマイカーローンを利用しました。
ローンと聞くと、
- 借金はできるだけ避けた方がよい
- 一括で払えるなら一括払いが得
- 月々の返済額が安ければ問題ない
- ディーラーでそのまま申し込むのが簡単
と考える人もいると思います。
私自身も、車を購入するまではローン金利の計算を詳しく理解していませんでした。
しかし、ディーラーから提示されたローンと、銀行などが提供するマイカーローンを比較すると、同じ金額を借りても支払う利息に大きな差が出る可能性があります。
そこで私は、ディーラーでそのまま契約するのではなく、複数の金融機関の金利や条件を調べました。
その結果、実際には1%台の金利で約200万円を借りています。
この記事では、
- ローン金利はどのように計算されるのか
- 返済期間を長くすると何が変わるのか
- ディーラーローンと銀行ローンを比較した理由
- 最も低い金利をあえて選ばなかった理由
- 一括払いではなくローンを選んだ理由
- 契約前に確認した項目
を、私の実体験をもとに紹介します。
なお、金融機関や勤務先、居住地域の特定を避けるため、実際の契約金利は「1%台」としています。
記事内の年1.8%の数字は、契約内容そのものではなく、比較用の参考例です。
「100万円を年5%で借りたら利息5万円」ではない
ローンの金利について、以前の私は次のように考えていました。
100万円を年5%で借りたら、1年間の利息は5万円になる。
借りた100万円を1年間まったく返済せず、最後にまとめて返す条件なら、単純にはそのような考え方になります。
しかし、一般的なマイカーローンでは、毎月返済を続けます。
返済するたびに借入残高が減り、その後の利息は減った残高をもとに計算されます。
そのため、100万円を年5%、1年間の元利均等返済で借りた場合、支払利息は単純な5万円より少なくなります。
概算では約2万7,000円です。
ただし、実際の支払額は、
- 返済方式
- 初回返済日
- 毎月の端数処理
- ボーナス返済の有無
- 保証料
- 事務手数料
などによって異なります。
重要なのは、
表示された金利を借入額へ単純に掛けただけでは、実際の総利息は分からない
という点です。
ローンでは、返済額の一部が利息へ充てられる
一般的な元利均等返済では、毎月ほぼ同じ金額を返済します。
毎月の返済額には、
- 借りた元金を返す部分
- 金融機関へ支払う利息
の両方が含まれています。
返済開始直後は借入残高が大きいため、返済額に占める利息の割合も比較的大きくなります。
返済が進み、残高が減るにつれて、利息部分は少なくなり、元金へ充てられる割合が増えていきます。
したがって、通常の銀行系マイカーローンを契約どおり返済している限り、
毎月払っているのに、利息が返済額を上回って借金が増え続ける
という仕組みではありません。
以前の記事では、リボ払いなどで起こり得る問題と、一般的なマイカーローンを混同して説明していました。
正確には、
返済期間を長くすると毎月の返済額は小さくなる一方、元金が残る期間が長くなり、総利息が増えやすい
という点に注意が必要です。全国銀行協会も、返済期間を長くすると毎回の返済額は少なくなる一方、利息負担と総返済額が増えると説明しています。
月々の返済額だけでローンを選ばない
車を購入する際には、
月々わずか○万円から
という説明を受けることがあります。
毎月の返済額が小さければ、家計への負担も軽く見えます。
しかし、月々の返済額を下げるために返済期間を延ばすと、返済回数が増えます。
その結果、
- 借入残高が長く残る
- 利息が発生する期間が長くなる
- 支払う利息の総額が増える
- 車を手放した後もローンが残る可能性がある
といった問題が起こり得ます。
ローンを比較するときは、毎月いくら払うかだけではなく、
- 金利
- 返済期間
- 総返済額
- 利息総額
- 手数料
- 保証料
- 繰上返済の条件
まで確認する必要があります。
200万円を借りると、金利と返済期間でいくら変わるのか
ここでは、借入額200万円、元利均等返済、ボーナス返済なしとして、金利と返済期間の違いを比較します。
実際の契約条件ではなく、差を確認するための概算です。
借入額200万円の総利息比較
| 年利 | 3年返済 | 5年返済 | 7年返済 |
|---|---|---|---|
| 4.5% | 約14万2,000円 | 約23万7,000円 | 約33万5,000円 |
| 2.5% | 約7万8,000円 | 約13万円 | 約18万2,000円 |
| 1.8% | 約5万6,000円 | 約9万3,000円 | 約13万円 |
※元利均等返済による概算です。金融機関の端数処理、手数料、保証料などは含めていません。
同じ200万円を借りても、年4.5%・7年返済なら、総利息は約33万5,000円です。
一方、年1.8%・5年返済なら、約9万3,000円です。
差は約24万円になります。
この差は、借入額そのものではなく、
- 金利
- 返済期間
によって発生しています。
だからこそ、ディーラーで提示されたローンへその場で申し込む前に、別の金融機関も比較する価値があります。
ただし、ディーラーローンが必ず高いとは限りません。
購入時期によっては、低金利キャンペーンやメーカー独自の優遇が行われる場合もあります。
重要なのは、銀行かディーラーかという名称だけで決めず、総支払額を比較することです。
私はディーラーローンをそのまま契約しなかった
車の見積もりを出してもらった際、ローンの案内も受けました。
その場で契約すれば手続きは簡単です。
車の購入と融資の申込みを同じ場所で進められるため、時間もかかりにくいと思います。
しかし、私は車両価格が大きい以上、少しの金利差でも支払額が変わると考えました。
そこで、
- ディーラーが扱うローン
- 銀行のマイカーローン
- ネットで申込みできるローン
- 地域の金融機関が扱うローン
を確認しました。
最終的には、ある金融機関の1%台のマイカーローンを利用しています。
具体的な金融機関名や正確な金利は、身元特定を避けるため公開しません。
それでも、
ディーラー以外にも選択肢があり、比較によって利息を抑えられた
という点は共有できます。
金利だけでなく、優遇条件を確認した
金融機関のウェブサイトに表示されている金利には、幅があることがあります。
たとえば、
年1.5%から年3.5%
と表示されていても、誰でも最低金利を利用できるとは限りません。
実際に適用される金利は、
- 審査結果
- 給与受取口座
- 年齢
- ほかの金融商品の利用
- インターネット申込み
- 自動引き落とし
- キャンペーン
- 借入期間
などによって変わる場合があります。
私が利用した金融機関にも、追加の条件を満たせば、さらに金利を下げられる仕組みがありました。
しかし、その条件は私の資産運用方針と合いませんでした。
金利を少し下げるために、長期間利用する予定の金融サービスを変更すると、ローン以外の部分で不便や費用が発生する可能性があります。
そこで私は、最も低い金利だけを追いかけず、
自分が無理なく満たせる条件の中で、十分に低い金利を選ぶ
ことにしました。
最低金利を選ばなかった理由
ローン商品には、複数の取引を組み合わせることで金利が下がるものがあります。
私が比較した商品も、特定の金融取引を追加すれば、さらに低い金利を利用できる可能性がありました。
しかし、その条件を満たすには、現在利用している投資環境を変更する必要がありました。
私は新NISAを含む資産運用について、自分で選んだ証券会社と商品を使い続けたいと考えています。
自動車ローンの金利をわずかに下げるために、今後何年も利用する投資環境を変えるのは、私にとって合理的ではありませんでした。
そのため、
- ローン金利
- 投資商品の選択肢
- 口座の使いやすさ
- 長期的な手数料
- 手続きの負担
を合わせて考え、最低金利ではない1%台のプランを選びました。
金利が最も低い商品が、自分にとって総合的に最も得とは限りません。
一括払いではなく、約200万円を借りた理由
利息だけを考えれば、車を一括で買う方が確実です。
ローンを使わなければ、利息を支払う必要はありません。
それでも私は、頭金を入れたうえで、残り約200万円を借りました。
主な理由は、車の購入時に現金を減らしすぎたくなかったからです。
車を買った後にも、
- 任意保険
- 税金
- 整備費
- タイヤ代
- 車検
- 生活上の緊急支出
が発生します。
一括払いで現金の多くを使うと、予想外の支出が起きた際に対応しにくくなります。
また、投資資産を売却して現金を用意する場合、相場が下落している時期には損失を確定する可能性があります。
そのため、購入時点で現金を完全に使い切らず、毎月返済できる範囲でローンを利用しました。
「ローン金利より投資利回りが高いから得」とは限らない
以前の私は、
ローンが1%台で、投資の期待利回りが5%以上なら、借りて投資を続けた方が得になる
と考えていました。
計算上は、投資の収益がローン金利を上回れば、一括払いより資産が増える可能性があります。
しかし、この比較には大きな違いがあります。
ローンの利息は、契約に基づいて支払う必要があります。
一方、投資の利益は保証されていません。
ローンの返済期間中に、
- 株価が大きく下落する
- 円高で海外資産の評価額が下がる
- 数年間リターンが出ない
- 生活費のために安値で売却する
可能性もあります。
したがって、
低金利で借りて投資すれば必ず得
という考え方はしません。
私がローンを選んだ主な目的は、投資で利益を出すことではなく、手元資金を残して家計の余裕を確保することです。
投資の結果としてローン金利を上回ることがあれば、それは結果であって、保証された前提ではありません。
ローンを使えば現金を残せるが、借金は残る
ローンを利用すると、購入時の現金支出を抑えられます。
一方で、毎月の返済義務が発生します。
手元に現金が残っているからといって、自由に使えるお金が増えたわけではありません。
借入残高と今後の返済額を差し引いて考える必要があります。
ローンを組んだあとに、
- 残した現金を使い切る
- 投資額を無理に増やす
- ほかの分割払いを増やす
- 毎月の返済額を把握しない
といった行動をすれば、家計が苦しくなる可能性があります。
私は、ローン残高も負債として資産状況へ反映しています。
車の評価額だけを資産へ加え、ローンを無視すれば、純資産を実態より多く見せることになるからです。
返済期間は短ければ短いほどよいのか
返済期間を短くすると、総利息を抑えやすくなります。
その代わり、毎月の返済額は大きくなります。
反対に、期間を長くすると、毎月の支払いは軽くなりますが、総利息は増えます。
全国銀行協会も、ローンを利用する際は、毎月の返済額と返済期間に合わせて、家計からどのように返済資金を用意するか十分に検討する必要があるとしています。
したがって、
最短の返済期間が常に正解
とも限りません。
毎月の返済が大きすぎて、
- 生活防衛資金を減らす
- クレジットカードの分割払いを使う
- 必要な整備を先送りする
- 投資資産を安値で売る
ことになれば、本末転倒です。
金利と総利息を抑えながら、無理なく返済できる期間を選ぶ必要があります。
繰上返済も選択肢になる
ローン契約後に現金へ余裕ができた場合、繰上返済によって利息を減らせることがあります。
繰上返済した金額は、基本的に元金の返済へ充てられるため、その後に発生する利息を抑える効果があります。
ただし、ローンによっては、
- 繰上返済手数料
- 最低返済額
- インターネット手続きの可否
- 一部返済と全額返済の違い
があります。
契約前に確認しておく方が安心です。
私の場合も、今後の現金残高、ローン金利、投資状況などを見ながら、繰上返済するかを判断します。
低金利だから必ず最後まで借り続ける、あるいは借金だから最優先で返す、と最初から決めるつもりはありません。
私が契約前に確認した項目
マイカーローンを比較する際、私は次の項目を確認しました。
適用される実際の金利
広告に書かれた最低金利ではなく、自分が利用できる金利を確認しました。
固定金利か変動金利か
変動金利の場合、将来の金利上昇によって返済額や総返済額が変わる可能性があります。
返済期間と毎月返済額
総利息だけでなく、毎月の家計で無理なく返せるかを確認しました。
保証料や事務手数料
金利が低くても、別途費用が高ければ、総支払額が増える可能性があります。
優遇条件
金利を下げるために必要な口座、取引、サービスを確認しました。
繰上返済の条件
途中で返済する場合の手数料や手続きを確認しました。
車両代金の支払い時期
融資実行日と、販売店への支払い期限が合うか確認しました。
必要書類と審査期間
車の契約後に慌てないよう、申込みから融資までに必要な期間を確認しました。
金融機関の名前を公開しない理由
この記事では、実際に利用した金融機関名を公開しません。
理由は、
- 居住地域の推測につながる
- 利用した優遇条件から勤務先や取引状況を推測される
- 金利は申込時期や審査によって変わる
- 同じ金融機関でも、全員が同条件になるとは限らない
ためです。
銀行名を出すよりも、
自分の地域で利用できる複数のローンを調べ、総支払額と条件を比較する
という方法の方が、読者にも再現しやすいと考えています。
ローンを探すときの手順
これから車を購入する場合、私は次の順番で比較します。
1.ディーラーの条件を確認する
金利、期間、総返済額、手数料、残価設定の有無を確認します。
2.銀行や金融機関のマイカーローンを調べる
普段利用している銀行だけでなく、申込み可能な複数の商品を確認します。
3.最低金利ではなく、自分の適用金利を見る
広告の「年○%から」という部分だけで判断せず、優遇条件や審査後の金利を確認します。
4.総返済額を比較する
毎月の返済額だけでなく、元金、利息、手数料を含めた総額を確認します。
5.家計へ無理がないか確認する
車の維持費や緊急支出を考慮しても、返済を続けられるか確認します。
まとめ:金利だけでなく、総返済額と条件を比較した
私はカローラツーリングの購入にあたり、約200万円のマイカーローンを利用しました。
ディーラーで案内されたローンをそのまま契約せず、複数の金融機関を比較した結果、1%台の金利で借りています。
ローンを比較して分かったことは、次のとおりです。
- 利息はその時点の借入残高をもとに計算される
- 返済期間を延ばすと、毎月返済額は下がる
- その一方で、総利息は増えやすい
- 広告の最低金利が自分に適用されるとは限らない
- 優遇条件まで含めて判断する必要がある
- 最低金利が総合的な最適解とは限らない
- ローン金利以上の投資利益は保証されない
- 一括払いとローンは、現金残高と返済能力を含めて選ぶ
- 車の資産価値だけでなく、ローン残高も負債として把握する
私が一括払いを避けた理由は、借りたお金を投資して確実に利益を得るためではありません。
車の購入時に現金を減らしすぎず、予想外の支出へ対応できる余裕を残すためです。
ローンを使えば、自動的に得になるわけではありません。
一方で、借金だからという理由だけで避けるのではなく、金利、総返済額、返済期間、現金残高を比較すれば、自分に合った支払い方法を選びやすくなります。
月々の支払額だけで判断せず、最終的にいくら支払うのかを見る。
これが、実際に約200万円のマイカーローンを利用して学んだことです。
免責事項
この記事は、筆者個人の自動車購入とローン契約の経験を記録したものです。特定の金融機関、ローン商品、借入れ、投資を推奨するものではありません。記事内の金利や返済額は比較用の概算を含み、実際の契約内容とは異なります。適用金利、返済額、手数料、保証料、優遇条件などは、金融機関、申込時期、審査結果によって異なります。ローンを利用する際は、契約書や商品説明書を確認し、ご自身の収入と返済能力を踏まえて判断してください。


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